初期配置,二次配置,自然配置
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初期配置 : 狙いと仮説によって定められた最初のポジション
- 開発運用を任せる, 新規開発を推進する
- リードとして進む方向を示す。
二次配置 : 初期配置後に現れる現場現象に対応するポジション
- 想定よりも開発運用の負荷が重いので、負荷を落としに行く。
- リードを一時的に担って、大方針の決め事に関与する。
自然配置 : プレイヤー本人が自然と好んで選択するポジション
- 手を動かすことが早いので、新規開発を好み、新規開発が得意。
- 運用状況から逆算する思考に長けているため、効率化と初期デザインに関与したい。
3つの取り決めを最初に約束事として握ったあとは、よほどのことがない限り介入しない。
あとはメンバーがその場のアドリブで上手く進む様に互いに調整して進めた方が良い。なぜなら、現場の状況は都度変化するのと、メンバー間、あるいは問題対象との相性などがあるから。
例えば、ある領域にジュニアなメンバーがいて、そのメンバーに経験を積んでもらうことをチーム全体の合意事項として取れるのであれば、全員でそれを得られる様に意図的に布陣を変えれば良い。(故にシニアは柔軟性とオールラウンド力が求められる)
また、AさんとBさんはお互いにスキルセットが補完関係にあり、コミュニケーションの間隔も上手く、下手に介入するよりイシューをまるっと任せて、途中経過と最終結果だけ確認する形にした方が上手くいくことが多い。など。
一方で「守備範囲はここまでだから、それ以上は関与しない」であったり、「やりたいことができない布陣には従わない」といった態度はあり得ないし、見逃してはならない。
やらなければいけない理由を説くか、具体で代替案を示すか、譲歩して次の機会の優先権を主張するか、それが責任を取る振る舞いではないだろうか。
それができないなら、即行でチームから放出したほうが良いし、メンバーであれば潔く次の機会に移った方が良い。(不思議なことに真っ当なプロであるほど、こういう態度は取らないものでもある)
配置決め自体は難しくはないが、間違えると手痛い結果を生む。訳わかっていない (≒ ex:全体最適を考えられない) 人に権限を渡すと取り返しのつかない損失 (時間 / 金) に繋がる。
これは個人で取り返せるレベルではない。なお、全員がわかっている必要はない。
声の大きさや瞬間的な捌きの上手さ、関与した時間の長さではなく、この人は ”訳わかってるな” という人を見つけて、然るべきタイミングで責任と権限を渡し、任せて背中を押す。それだけで良い。
それでも上手くいかないなら、もっと広い仕組みや根底の構造を疑わなければいけない。